山口県の県立学校の休校延長が決まりました。勤務校も倣ったようで、1日で約一ヶ月分の休校中の課題を作るように命じられました。高校数学は未知の分野を自力では勉強しにくいです。正直、過去を振り返ってもらう(その場しのぎの)課題しか作れません。
しかし、それさえも「間違ったやり方」でしてしまうと、変な技術だけ覚えてしまうので、それを解きほぐすのに時間がかかってしまいます。
「主体的に学習する力」を標榜してきた教育界、課題がないと、プリントがないと勉強しない生徒を目の当たりにしています。入学したばかりの中学校一年生、高校一年生などは、正直為す術もありません。
私の根底にある「学力のある人」とは、どんなことからも、どんな人からも「学ぶことの出来る力」です。
そして「問いを立て、それを持ち続ける力」です。
生徒や保護者の方は、何度も聞いた話だと思います。
至近な例で言えば、毎日感染者数○名、退院者○名などの数字(結果・答え)が踊ります。
何人調べた感染者数なのか?何日の数字なのか?なぜ土、日曜日は数値が下がるのか?何人入院しているのか?死亡者数に自宅待機者は入るのか?など様々な問いを浮かべる練習が出来ます。
そして、私が一番欲しい数字は「再生産数」です。一人の感染者から何人にうつしているのか?という数字です。
個人的には、この数理や数式も見てみたいです。
世界では経済活動開始や緊急事態宣言解除の目安にしているものです。
指数関数の底(てい)が1より大きいか小さいかはとても重要な知るべき数字です。
(現在の高校で指数関数を勉強している生徒は半数にも満たないのが現行教育システムです)
分子を分母で割る。すると何が出てくるのか?小学校で計算技術を磨いても、何が出てくるのか?その数字の意味は?が分からないと「問い」は立ちません。計算機で割り算の答えはすぐに出てくる時代です。
大人も子どもも勉強するチャンスだと思いたいです
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