平成31年(2019年)1月6日に新春特別講座第一弾と称して、江本伸悟氏の講座を開催しました。
この日は部分日食のある日で、日柄は「一粒万倍日」。佳き日に皆さま年始にもかかわらず足を運んでいただきました。
江本氏は東京大学大学院出身で物理専攻・科学博士です。盟友森田真生氏とのご縁と下関出身という繋がりでおいでくださいました。
年頭ということもあり、1月は常会がありませんので、鍵山秀三郎師のお言葉から
①「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」(1月1日)
②「志を高く」(1月2日)
書籍冒頭がこの言葉です。当然思い入れのある言葉に違いないというお話をしました。
私はこの言葉に出会って「真理」だな。とすっと入ってきたことを思いだします。
何でも疑ってかかり、難癖をつける生き方をしていた私がこの言葉だけは入ってきました。
そして「志」についてです。
この本の中には「志」について何か所も触れています。
「志」と「理想」と「夢」の違いについてお話させていただきました。
また最初にこの2つを置かれたところに森信三先生への敬愛があると感じるのは私だけでしょうか?「脚下照顧」という言葉も引用させていただきました。
そして、江本氏の講座へ。
前半は人類の科学的な発展は何を目指していたのか?
自己紹介と併せて自分の研究してきた世界「心→命→知性」を近代の科学の発展と重ねあわせて紹介。物理の役割についてもレクチャー。
後半は民藝という言葉を作った柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司の紹介から生命、宗教、哲学、そして生き方へ。(河井寛次郎の言葉は鍵山相談役も引用されています)
前半の西洋による部分的・機械的(ロボティックス)な発展から人工知能(AI)と後半の東洋的な「いのちまるごとの知性」の説明によって、”気づきのヒント”をいただきました。
本人の後日ツイートです。
”明日、朴の森は鍵山記念館にて藤野貴之先生の開催されている『数樂の会』にお邪魔しまして、トークさせて頂きます。学生時代から取り組み続けてきた心と命の科学と思想について、認知科学と民藝思想を切り口に。関係者のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
数樂の会@鍵山記念館でのレクチャーを終えて東京への帰路に着きました。自分が話したい、話すべきだと思ったことを妥協せずに話したので、初めて僕の話を聞かれる方にとっては決して易しい話ではなかったと思いますが、みなさん真剣な顔で聞いてくださいました。
最近は科学で実証できる話や論理で証明できる話だけではなく、僕たちが世界を受け止める際の暗黙の前提を掘り返すような話をすることが増えてきましたが、根源に近いことほどそれ以上の根拠をもってそれを実証、証明することは難しくなるので、そこをどう腑に落として貰うかが難しい所ですね。
本日はお世話になりました!” 江本伸悟
前半がよく分かった、逆にわからなかった。後半になるとよく分かりだした、逆にわからなかった。
など様々なご感想をいただきました。
それでこそ数樂の会です(^o^)
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