昨年の12/23に行われた「宇部掃除に学ぶ会」に参加させていただいた。年の最後は宇部の水神様と呼ばれる中津瀬神社の清掃で一年を締めくくる。
今の気温から考えると相当暖かかったように思う早朝、各地より30名近い方が年末にお集まりくださった。
冒頭、丸茂宮司にお祓いをしていただいた。いつも思うのだが、丸茂宮司の祝詞は本当に「いいなー」と思う。学がおありなのは間違いないのであるが、場と期をとらえた”いま・ここ”の言葉を紡がれるからなのではないか?と畏れながら感じている。異能の方なので、そういう能力に長けていらっしゃるのであろう。
時と場からの”ことば”を祝詞にする。この場に集う人々のこころに染み入る。それが本当に祝詞なのかなと思う。
手違いで名簿に私の名前がなかった(笑)
急遽、欠員のあったトイレ掃除に配属された。リーダーは鍵山幸一郎さんであった。あとで考えれば、これも神の配剤。
日頃から(前日の飲み会でも(笑))様々な面から勉強をさせていただいているのではあるが、一緒にお掃除をするのは初めてであった。
ここはとても大事なことで、講演をいくら聞いても頭部しか使っていないという事実に気が付かなくてはならない。それを実践、身体を使って、私の言葉でいう”体に学ばせる”ことをしないと、本当の納得はないように思う。
ご存知のように、私はこころや身体に関する書籍やニュースを好んで目にし、知識を入れ、考える。そして、実際に整体師に施術していただいたり、食を変えてみたり、薬を飲んでみたり、ヒモを巻いてみたり(笑)、声を出してみたり、座ってみたり等、文字通り人体実験をしてみる。気持ち良ければ(快)続けるし、気持ち悪ければ(不快)やめる。こだわりはある方だと思うけれど、執着はしない。”時”と”場”によって違うものだと思うからである。
書きながら思ったが、”一貫性”は自分で決めるものではないのかもしれない。外から見てそう見えるだけなのかもしれない。
お掃除も(快)だから続いているのだと思う。
ここからが本題なのだが、幸一郎さんリーダーに学んだことを、私だけ感じていてはもったいないと思ったので、覚えているだけ記したい。
①適材適所と結果予測
メンバーの経験値を瞬時に判断し、人員を配置。掃除場所の汚れ具合と時間内での達成度を予測する。
一番汚れているところを私に任され、みんなが準備をする間に「最初にあらかたきれいにしてあげておいてください」と指示を受けた。特に経験の浅い方が凄い汚れを目の前にし、しかも時間内にきれいにならなかったら、自己嫌悪になってしまうだろう。そして、もう二度とその仕事は自らしようとは思わないだろう。
教師が生徒に苦手な教科の宿題を大量に出すのと一緒だ。生徒はその教科が一度に嫌いになる。
つまり、人に「完璧を求めない」という姿を垣間見た。
リーダーと呼ばれる人によくあるのが、「徹底的に」という言葉のはき違いで、人に「もっと!」を求める人が多い。
②必要な手順は時間をかけて説明する(焦らない)
まさに「結果を求める生き方をしない」を垣間見た。
「掃除をする」の結果は「きれいになる」である。これがロジックという厄介な誰でもわかる論理である。故に人はこれに惹かれる。そして「正しい」と思いこむ。この発想からお掃除ロボットは生まれたと考えている。
柔らかいものから順に試すことと、箒の立て方をレクチャーされた。
③道具は箱から全部出さない
全部出してしまう習慣がついているのですね。整然といっぱい並べる癖があることに気づかせていただいた。使うものだけを使う。
④実体験に基づいた比喩
タオル雑巾のたたみ方の説明で、実際に「こう(普通に)渡されたのと、こう(きちんとたたんで)渡されたのとどっちが気持ちいい?仕事がうまくいくと思う?」と会社の人間関係に例えてレクチャーされた。
たわしで床磨きをするときの洗剤の量についての説明で、「泡が立つほどの量をつける必要がないですからね」と言われた。この話をエコだとか地球環境に例える話はよく聞くが、”誰でも言える話”なのだ。
そこを「歯磨き粉」と「シャンプー」の例を引かれた。特に女性の方相手の話なので、非常に身近な話である。「テレビのコマーシャルみたいに泡立てなくてもちゃんと汚れは取れますからね」と企業戦略を暴かれた。
実際に泡立てずに磨いた後、水で流すときに黒い汁が流れていくのを見て、皆さん納得されたようであった。
ちなみに私も歯磨き粉は一度買うと3年以上は買い換えない。(きちんと朝昼晩磨いてますよ!(^o^))
また、シャンプーも3.4年くらいかな?(誰ですか?髪の量が!なんて突っ込みを入れてるのは!(^o^))
⑤水の大切さとユーモア
最後に手を洗うときに、「日本は災害の多い国ですね。その時一番困るのは水です。このバケツ一杯の水で何人が手を洗えると思いますか?こうやって手を洗うとどうですか?」と手のひらに水を掬って見本を示された。
このとき、私に石鹸(ポンプ式)を手のひらに下さいと言われ、つい、思いっきり押したので思わず沢山の量が出たのです。「しまった!」と思ったのですが、すかさず幸一郎さんはみんなの手に分け与え始めました。そして「そうか、私に女性と接触する機会を与えてくれたんですね!」と私の失敗をフォローしつつ、笑いの場に変えていただけました。
「分かち合う」ということをレクチャーしていただきました。
水神様だけに”水”のお話で終わりにします(*^_^*)
鍵山幸一郎様、世話人の宮川様、そしてご縁をいただいた方、ありがとうございました!
尚、ここに記していることは、あくまでも私が感じたことであって、鍵山幸一郎氏の意図とは違うかもしれないことを申し添えます。文責はすべて私にあります。
長文お読みいただきありがとうございました!
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