「数楽の会」の前身「社子屋」から5年が過ぎました。今年は隔月開催から毎月開催に変更しました。1月から12月まで毎月開催することができました。間違いなく、会場「朴の森」の鍵山オーナー、岡本さん、米沢さん、泊野さんのご理解なくしては開催できないものです。そして、参加される皆様の支えがあってこそです。家内を始め家族のサポートも忘れてはいけません。ありがとうございます。
今年は4回も外部講師に来ていただきました。
6月はヒモトレの安田さん、8月は能楽師の安田登先生、9月は三砂ちづる先生、10月は独立研究者森田真生先生。
本当にありがとうございました。
この一年で、ご縁も広がりました。
参加されるある方がおっしゃっていましたが、「この会に来られる方は気持ちの良い方ばかりですね。」
同感です。
今回もその参加された素敵な好意と、「場」の力を借りてとりとめのないお話をさせていただいた。
冒頭、昨日の新聞の一面、「ABC予想」のお話から。
「数学のニュースが一面を飾ることはレアである。」ということと、この問題が整数問題であること、そして、今後素数問題解決に繋がり、現生活に及ぼす影響との解説をしました。
そして『春宵十話』から岡潔の俳句をメインに、ことばの感じ方に触れました。
そして安田登先生の新刊『変調「日本の古典」講義』より「お掃除」の項を抜粋して、日本人の身体と掃除の関係に思いを馳せていただきました。
また、今回は参加者の方から事前に「デデキントの切断」と仏教の関係についての質問をいただいていたので、開始前と終了後にレクチャーしました。こんな質問は大歓迎です。
忘年会明けの方が多数いらっしゃいましたので、眠くなるのを前提に(私を含めて(笑))企画しました!
学問は「役に立つから」する。という立ち位置からちょっと距離を置き、「正解を求める」よりも「問いを立てる」という会にしていきたいと思っています。
お互いがお互いを「揺さぶる」ことができ、それを皆さんが楽しんでくだされば、主宰者としてこれに勝る喜びはありません。
今年も大変お世話になりました。
皆様良いお年をお迎えください。
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