丁寧

12月に入りました。

昨日「明日から先生は走るの?」と友人からジョークがメッセージで送られてきたので、「息切れして走れません。(+_+)”師走ず”(しわず)です」と返しました。(^o^)

 

大学受験も佳境に入ってきて、日誌にも「一日が48時間あればいいのに」「一日があっという間に過ぎる」などの記述が目立つようになりました。あれもこれも気になってきて焦ってくる時期です。

 

入学して一貫して言ってきたのは、「質の良い食事をとること」「湯船につかること」「早めに寝ること」です。つまり、「自分の身体を丁寧に扱いなさい!」ということです。この経験や生き方が花開いてくるのがこの時期です。

老年になってあちこちの身体に不調が出てきたときに「若いとき無茶したからなー」と思っている方は多いですよね。

 

自分の身体を丁寧に扱わない人が、文章を丁寧に読むこと、出題者の意図を感じることに秀でるとは思いません。もっと言えば、等身大の己のクセを見抜いている人は強いです。

 

例えば、文章を読んでいるとき2行を超えると飛ばし読みをする癖があるとか、計算で2×3がつい5になっちゃうとか、aやxの文字が出てくると、-の記号を書き忘れるとか、何がしかみんなそんなクセを持っていると思います。大事なのは、それが”良い悪い”ということではない。ということです。そんなクセを持っているというただそれだけの事なのです。ただ、色んな自分自身のクセを知っている人とそうでない人は、試験問題に対する取り組み方が違ってくるはずなのです。

 

自分が文章を読むスピードが遅いことを知っている人は、制限時間内に2回読むことは無理であることを知っているでしょう。すると初見が全てになるので、アンダーラインをひきながら読むとか、読み飛ばしをしないとか、より集中力がでてくると思われます。

それを知らない人は、何回も読んで、「時間が足りませんでした」とずっと言っていることでしょう。

 

もっともっと自分の身体に優しく接してあげないといけません。つい私たちは”自分の身体”だといって乱暴に扱います。「自分の所有物なんだから、好きに使ってもいいだろう」なんてことを思っては傲慢なのですね。思うように動いてくれないのが体だということは嫌というほど知っているはずですよね。試しに早口言葉を言ってみればすぐに分かります。(^o^)

 

「自分の脳を過信するな」とも言っています。「身体全てを総動員して脳を助けてやれ!」「そして、その工夫をしろ!」

昨日はそんな課外授業でした。