「み」と「ひ」

古来より「み」と「ひ」を合わせることによって「中」を発する。と習ったことがある。

 

「右」と「左」→「みぎ」と「ひだり」

お祈りをするときは、右手と左手を真ん中で合わせる。
宗教に関わらず、その行為自体に意味があると感じる。

揺れる気持ち、過ぎた願い、過剰な身体、それを一回止めて両手を合わせる。

 

「水」と「火」→「みず」と「ひ」
火に水をかけると、火は消え、水は気化する。
何も残らないのだ。

「身」と「紐」→「み」と「ひも」
ヒモトレ(紐を使ったトレーニング)を始められた、小関勲さんはバランストレーナーという肩書を持っていらっしゃる。
身体のバランスを整えるということを研究する中で、紐を身体に沿わせるということを提唱なさった。
昨日も、年度末の大掃除で大量の書籍、段ボールを廃棄した。
ゴミの収集場に持って行くのにやはり、書籍、段ボールを紐で縛る。
なぜかというと、整うからである。
バラバラになっているものを整えるという仕事を紐はしてくれる。
持ちやすく、見栄えもよい。


身体についても同じことが言えるのではないであろうか?
何かができるようになるということではなく、身体を整える、つまり、本来ある気持ちの良い姿へ導くという考え方である。

「み」と「ひ」。興味深い。
今度、安田登先生にもっと教えていただきたい!