卒業式でした

本日私としては8回目の卒業生を送りました。この度は私の感覚が今までとは違っていました。生徒に話と文章を送ったので掲載します。

『今までにない職業をつくる』
皆様ご卒業おめでとうございます。保護者の方もさぞかしご安心の事とお喜び申し上げます。
さて、我々は未知の時代へと進んでいきます。(今朝人工知能(以下AI)の倫理性の答申が出てました。)最近ではSoft BankのスマホのCMで「私たちはスマホと大人になっていく最初の学生、Super Sutudent!」というセリフを広瀬すずさんが言っています。まさにそんな時代です。
GoogleのAI開発者の第一人者レイ・カーツワイルが2045年にシンギュラリティ(技術的特異点)に到達すると予測しています。シンギュラリティとは、AIが人間の能力を追い抜き、AIと融合するという時期の事です。最近の研究ではもっと早くなるのではないかという意見もあります。早かれ遅かれその時期に我々は生きるのです。
表題の言葉は古武術研究家の甲野善紀氏の御著書(ミシマ社刊)の題名からお借りした言葉です。今からの仕事はAIにとって代わるものが多いそうです。簡単に言えば、この免許を取ったら、この会社に入れば一生安定して働けるというモデルは存在しなくなっていくということです。こう言うと”AIに仕事を奪われる”と怖がる人もいるかもしれませんが、元来、人間がしなくていい仕事をAIがしてくれるということなのですから、喜ばしいことかもしれませんね。ということは、人間は、より人間らしい生き方を求められるということです。皆さんはどんな生き方が人間らしいと思いますか?


イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏は「道徳的な生き方」を推奨されています。自分の得になることばかり(自我)を押し通す。という生き方を諌めていらっしゃいます。
生き方に答えはありません。皆さんの人間らしい知性と活躍に期待いたします。


今という時期は、今までの色んな価値観が壊れ始めている”混沌(カオス chaos)”の時期だと考えます。古事記にも”くにうみ”で日本ができるときは混沌であったと始まります。私たちの脳内も混沌としていますよね。決して理路整然としているわけではありません。
混沌の中から秩序が生まれてくる。何か新しいものが胎動している時期は混沌なのではないでしょうか。何かが生まれてくる!その時代を一緒にワクワクしながら生きませんか?


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コメント: 2
  • #1

    あだち (木曜日, 02 3月 2017 07:52)

    応仁の乱は長い混乱の世でした。文字を読み書き、畳で生活、一日三食をそなえた文化人が京から各地に移り住み、後になり、乱があったからこそ地方の生活や文化がレベルアップしたとも言われています。混沌の渦中ではそれがわかりませんね。

  • #2

    藤野 (木曜日, 02 3月 2017 13:39)

    あだち 様
    コメントありがとうございます。
    混沌の時期には焦って、王になろうとする輩がでてきます。何が真実で、正義かが分からないので、「私が正義だ。真実だ。」と・・・。そしてその恩恵にあずかろうと推す人も出てきます。気を付けないといけません。(自戒)
    停滞は加速の始まりです。楽しみですね。